2025年12月9日
千葉港は、長年にわたり全国第2位の貨物取扱量を誇り、その経済波及効果は大きく、千葉県経済と県民の生活を支える極めて重要な社会基盤です。
しかし、近年、海運需要の増加により世界的にコンテナ取扱数が増加する一方、昨年3月に台湾・香港・中国・シンガポールを経由する定期コンテナ航路が休止するなどの影響もあり、千葉港の公共ふ頭でのコンテナ取扱数はコロナ禍以降、横ばいの傾向にあります 。
空の玄関口である成田空港とともに、海の玄関口である千葉港を今後どのように整備を進めていくのか気になるところです。そこでお聞きします。
海の玄関口でもある、千葉港の整備状況はどうか?
令和8年度に千葉県区間の全線開通が予定されている圏央道、具体的な計画が進む新湾岸道路、「第2の開港」を控える成田空港など、千葉港周辺の環境が大きく変化する中、立地企業の物流を支え、県民の憩いと賑わいの場としても重要な役割を担う千葉港のポテンシャルは、ますます高まっています。
県では、こうした環境の変化を捉えて千葉港の機能向上を図るため、貨物取扱ヤードの不足を解消する海域の埋立てやコンテナヤードの拡張、大型化する船舶に対応した岸壁の改良など、ふ頭再編整備を進めています。
また、千葉港の更なる利用拡大を目指し、各種施設の利用助成制度の充実を図るとともに、千葉港の魅力を紹介する「千葉港ポートセミナー」に、私も出席し、荷主企業や物流事業者等に向けてトップセールスを行ったところです。
今後とも、機能向上や利用拡大の取組を着実に実施することにより、千葉の経済と県民の生活を支える社会基盤として、千葉港の更なる発展を目指してまいります。
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千葉港長期構想において、将来像の実現に向けた基本戦略として「千葉港経営戦略の策定」が示されています。経営戦略の策定は、千葉港が直面する競争激化や航路減少といった課題に対応し、長期的な視点から港湾の機能を維持・強化し、県経済への貢献を継続していくための具体的な運営指針として非常に重要です。 そこでお聞きします
「千葉港経営戦略」(仮称)を策定すべきと考えるがどうか?
経営戦略では、各港湾の役割や、港湾の運営に関する収支のバランスも考慮した上で、適切に投資していく考え方が重要となります。
現在、県では経営戦略の策定に向け、準備を進めているところであり、引き続き、将来にわたり安定的に港湾運営を継続できるよう努めてまいります。
【参考資料】
千葉港長期構想(千葉県)