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  • 2021年02月18日 県立学校のバリアフリー化と長寿命化の整備状況について(代表質問より)

    2021年2月16日


    バリアフリー化について
    昨年、公立小中学校施設におけるバリアフリー化の状況調査 の結果が公表されました。

    校舎内におけるバリアフリー化の整備状況は、車いす用トイレの設置が65.2%、スロープの設置については、門から建物の前までが78.5%、昇降口等から教室までが57.3%との結果となりました。また、バリアフリー化の整備計画や方針などを定めている学校設置者は、14.9%にとどまる状況でした。

    調査結果を受け、文部科学省では、公立小中学校施設のバリアフリー化を一層推進していくため、「学校施設バリアフリー化推進指針」を改定し、令和7年度末までの整備目標として、校舎内の車いす用トイレの設置を95%、スロープの設置を100%と掲げ、財政支援も含めて、学校設置者の取り組みを積極的に支援することが決まりました。

    誰もが安心して学び、そして育つことができる教育環境の整備が求められます。

    そこで、県立学校におけるバリアフリー化の状況と今後の整備方針について確認しました。

    バリアフリー化の現状と今後は?

    文部科学省では、公立小中学校のバリアフリー化について、「学校施設バリアフリー化推進指針」を改訂し、令和7年度末までに、スロープは全ての学校に、車椅子使用者用 トイレは避難所に指定されている学校に整備するなどの目標を定めました。

    県立の中学校については、全ての目標を達成 しております。また、これ以外の学校は、整備目標の対象外であり、指針を活用したバリアフリー化を要請されておりますが、県立特別支援学校では、大半 の目標を達成しており、県立高等学校では、例えば、スロープで7割程度の設置状況となっております。

    今後は、県立特別支援学校では、速やかに全ての目標を達成するよう努めるとともに、県立高等学校においても、円滑な移動等に配慮が必要な生徒等が在籍する学校の車椅子使用者用トイレの整備と、全ての学校の校舎のスロープ の整備について、検討してまいります。


    長寿命化について
    バリアフリー化への対応を進めていく一方で、老朽化についても対応していかなければなりません。

    先日、ある県立高校に通う保護者の方から、校舎の老朽化についてご指摘をいただき、視察に行ってまいりました。伺った学校は、築50年程度が経過している学校でしたが、教室や廊下の天井は所どころ剥がれ落ち、黒板の表面は錆が浮き出ているため文字が書けない状況に加え、図書室は雨漏りで本が置けないなど、想像以上に悲惨な状況でした。教育活動に支障があるものは修繕を行い、少なくとも生徒に対しては、安全・安心な学習環境を提供する必要があると感じました。

    平成29年11月に策定された「千葉県県有建物 長寿命化計画」によると、今後大規模改修を行う県立学校は、平成30年度から令和4年度までの5年間で24校、令和5年度から令和9年度までの5年間で28校となっています。建物の老朽化が進んでいく中、必要な対策を講じなければ、改修の規模や費用が増大していきます。財政負担の軽減や平準化をはかりながら、長寿命化計画に基づいての、対策の円滑な実施が求められます。

    そこで、県立学校における長寿命化の状況と今後の整備方針について確認しました。

    長寿命化の現状と今後は?

    平成29年度に策定された「千葉県県有建物 長寿命化計画」で、県立学校については、令和4年度までに大規模改修の着手を目指す施設に、24校が位置付けられております。しかし、平成30年度は大阪府北部地震を 受けてブロック塀の安全対策を、令和元年度は 台風等による災害復旧を優先したことから、 着手の状況は、令和2年度までが8校で、令和3年度は3校の予定としております。このことから、県教育委員会では、令和3年度 に大規模改修室を新設するなど組織体制を強化することとしたところです。また、令和4年度に 予定されている長寿命化計画の改訂に向けて、整備の優先順位を精査するなど、関係課と協議しながら今後の長寿命化対策の着実な実施に努めてまいります。



    市原市 鈴木 和宏

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